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墨に混ぜる2

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 墨と酒について(膠とアルコールの相性)
 アルコールは、膠の分散能力と粘度を低下させると共に炭素を凝集させる働きがあるようです。濃墨での筆さばきが軽くなり、また紙の上では、徐々に滲みの幅が狭くなると共に薄くなり立体感が明確にでてきます。これは膠(蛋白質)にアルコールが作用し、凝集沈殿すると共に粘着性(粘さがあって密度が高い)が下がるためと思われます。ここでは、焼酎(泡盛32度)でテストしました。焼酎を後から入れるのでは濃度が下がりアルコール度による比較がしづらくなりますので、最初から焼酎で磨りました。その後冷水と温水を加えての比較です。冷えた焼酎の原酒に墨を磨り下ろし、8℃位の冷水と40℃程度の温水で希釈しました。もう一つは、硯を温めて磨墨しました。結果としては、冷水希釈したものは完全にゲル化と凝集が起こり滲みはでません。温水希釈し、さらに少し磨墨したものは後から磨った墨の滲みが出てかなりきつい立体感がでます。硯を温め場合は、蒸発してアルコー一ル濃度が下がるのか通常の温水磨墨と大きくは変わらないようです。日本酒の場合は、糖分が人っているのとアルコール濃度(15~16度)が低いので少し立体感はでますがそれ程の効果は無いようです。酒の種類、量によって様々変化することと思います。液体墨(合成糊剤製)にはあまり変化はありません。
使用墨:平成10年造墨精・アルコール:焼酎(泡盛32度)
 
 墨と卵白について
 墨に卵白を混入することは、墨にアルコー一ルを入れるのとは逆の効果があります。それは粘着性(粘りがあって密度が高い)を高める働きがあります。濃度はそのままで粘度を少し高める(運筆の抵抗)場合や淡墨の滲み(立体感)を引き出す場合に効果的です。しかし入れ過ぎますと墨色が白っぽくボケたようになりますのでご注意下さい。卵白そのままでは粘着性が高く墨と混じりにくいので、卵白に適量の水を加えますと混じり易くなります。

 このテストでは33%の卵白液(卵白1:温水2)で磨墨し、その原液lmlに温水(40℃)を10mlずつ混入し、良く掻き混ぜながら試墨しました。黒みが強く淡墨に不向きな和墨造りの墨には効果がありますが、中国墨や弊社の大和雅墨(和墨より膠が多い)には逆効果になります。和墨の黒みを少し押さえる場合や淡墨時の滲み、墨色のしっとり感を出すのに効果があります。冷水で希釈しますと立体感が少し強くなります。濃墨使用の場合は墨色が白っぽくなり汚い滲みが出て逆効果になりますのでご注意下さい。
使用墨:平成lO年造墨精・卵城:33%の卵白液 濃:30ml機械磨り40分・手磨り20分

資料提供:株式会社墨運堂
資料提供:書道用品通販 書道用具・筆墨硯紙の書道洛

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