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墨と紙

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 墨が役者なら紙は舞台であると思います。
 立派な舞台であれば、その舞台に調和する芸が無ければならないのと同じで、紙によって墨を選んで頂きたいと思います。ただお習字に使用する墨なら別ですが、書作品を作る場合、墨のもつ個性を充分に発揮出来るような紙を選んで頂き、また作品を構成する文字やその文字の情感や意図によって、墨と紙の調和を考えて、それに合った墨を選んで頂きたいと思います。

 戦前は、臨書中心であったのが、戦後会場芸術として発展してきた現代の書道は、特に個性のある表現や、創作が求められるようになり、したがって墨にも個性を明確に打ち出して創り出してゆかねばならなくなりました、個性のある墨を造れば造る程、その用途は狭くなり、反面墨の真価が充分発揮されるようになります。ここで特に紙との調和が必要になってきます。

 練りの悪い、軽い墨は、墨の内部に気泡が多く、空気の流通が良いため割れにくいのですが、湿気を吸い易く、加水分解により膠の分解が早いため煤の凝集が進み、墨の寿命が極端短かくなります。このような墨は紙に書きましても、煤が微粒子にならず紙繊維への浸透が阻害され、ただ紙の上に煤が乗っている状態になり、墨色も悪く表具性も悪くなります。

 墨の枯れは、自然界における蛋白質の分解の過程であり、この分解の過程においてその表現の変化を長く楽しむためには、加水分解をできるだけ抑えることが大切で、そのための墨造りは、均一な膠液で良く練り上げ緻密な墨を造り上げることが、大変重要であります。良く練り上げられた緻密な墨の磨墨液は、紙への浸透も良く、煤が紙の繊維の奥深くまで絡み付き、冴えた墨色になりますし、表具性も格段に良くなります。

資料提供:株式会社墨運堂
資料提供:書道用品通販 書道用具・筆墨硯紙の書道洛
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