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墨の濃度と粘度

墨の濃度と粘度




 濃さと粘さとは別である
 墨色の濃さ(黒さ)と粘さとは別でありまますが、水分の蒸発で濃度があがり粘りが増加します。しかし、水飴の様に透明で粘りのあるものがあります。固形墨は水温18℃以下になると粘りはじめます。次の項で、墨の温度と粘りの関係を説明します。
 筆に含ませた墨のタレ具合で「濃い、薄い」を判断されることがよくあります。又紙に書いた時にも同様に判断されます。これは長年の経験により磨墨液のタレ具合、筆の抵抗、ニジミ等により判断されるわけです。

 水分の蒸発で墨が濃くなり粘りが出るのは、固形墨も液体墨も同じです。湿度の低い、温度の高い部屋では特に早く起こります。粘さは水分が一割蒸発したら、一割粘さが増すというものではありません。一割蒸発すると粘さは2倍にも3倍にもなります。お使いの途中で粘くなった時に加える水の量は、手に感じる量の10%程度のごく少量から調節して下さい。水分蒸発の早さは、固形墨・合成糊剤液体墨・膠使用液体墨の順番になります。

 固形墨には乾燥防止剤は入っておりません。合成糊剤使用液体墨にはエチレングリコールと言う乾燥防止剤が入っています。この薬は乾燥を少し遅らせるだけで、乾燥しますと紙の上に残らず表具も問題がありません。膠使用の液体墨は塩分の関係で水分の蒸発は遅く、粘度の上昇も一番遅くなります。しかも書いた紙の上に塩分が残り、いつまでも完全に乾きませんので皮膜形成が悪く表具できません。書いた文字の完全乾燥は線の締まりの上でも表具上も大変重要で、紙が乾いて少し縮むことが大切です。書いた紙が全然縮まないと言うことは、塩分が紙の上に残り完全乾燥ができないと言うことで皮膜形成も完全ではありません。また、仮名書きなど少量の磨墨液の水分蒸発の調節はなかなか難しいものです。ある程度多い目に磨って戴くこと、表面積の小さい深さのある墨池を持った硯(写経硯等)を利用し水分蒸発の濃度上昇を遅らせて下さい。

資料提供:株式会社墨運堂
資料提供:書道用品通販 書道用具・筆墨硯紙の書道洛
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