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墨造り 墨の出来るまで

墨造り 墨の出来るまで 
現代の和墨と古代の唐墨
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p> 墨の製造は膠の腐敗、温度、湿度の関係で秋から春までが最適です。例年十月から翌年五月まで製造します。

 墨造りは松煙油煙などのすすを膠と練り合わせ香料を加え型に入れて成型し乾燥させる工程を経ます。墨は生きています。毎日毎日成長し長い年月をかけて熟成します。
①採煙
 純植物性油煙の手焚き油煙の採煙法です。灯芯を燃やし素焼きの蓋についたすすを採取します。

②膠の溶解
 原料の膠を溶かす作業。膠を二重釜で長時間煮て液体にします。

③混和撹伴
 油煙又は松煙と膠の溶液を混和機にかけて練り合わせます。墨の良否を決定する重要な作業で、よく練る程のびのよい磨墨液となります。

④型入れ
 混和機で練ったものを取り出し、さらに手でよく練り合わせます。これを1kgずつの塊に分け香料を加えます。その後重さを計って木型に入れプレスします。小さな墨でも取り出すまでに30分は必要です。

 木型:墨の木型にはキメの細かい木材が必要です。野生に近い梨の木が最適です。2000回程度使用した木型は彫り直し再度使用します。
 木型原木:墨の木型は山に自生している梨の木を使います。伐採後製材し、十年以上乾燥させた後木組みをします。彫刻は左右は勿論逆ですが、最も難しいのは底ざらえです。これは印章と異なり底が表面に出るためです。専門の型師も少なくなり将来に不安があります。

⑤型出し
 木型から成型した墨を取り出す。

⑥灰乾燥
 灰の中で乾かす作業。木型から取り出し山た墨は、第一日目は水分の多い木灰に埋め、二日目以降は少しずつ水分の少ない木灰に埋めかえていきます。この灰乾燥は小型のものは約七日間、大型のものは二十日から三十日間続けます。

⑦削り
 型入れの翌日に型からはみ出したバリをカンナで削り取ります。

⑧自然乾燥
 灰乾燥が終わった墨は、藁で編んで天井から吊したり、網の上に並べ無風の室内で1~2ケ月乾燥させます。

⑨水洗い
 表面に付着した灰などを一丁ずつ水で洗い流します。水洗いしないものもあります。

⑨-2磨きをする製品の場合
 紅花墨のように墨の表面の艶出し作業で、水洗いの後上薬を塗り、火で焙ってからハマグリの貝殻で一丁づつ磨きます。
磨いた墨の代表例:紅花墨画像

⑩サン積み乾燥
 水洗い、磨きで含んだ水分を除く為、3~7日位い井桁に積んで空気乾燥します。

⑪彩色
 金粉、銀粉、朱その他の顔料で一丁ずつ彩色します。

⑫包装
 一丁ずつ紙で包み箱に入れて包装します。小さな墨でも型入れから包装まで最低3ケ月掛かります。


古代の唐墨製墨法

資料提供:株式会社墨運堂
資料提供:書道用品通販 書道用具・筆墨硯紙の書道洛
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