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墨造り 木型の木地と彫刻

墨造り 木型の木地と彫刻




 木型の木地製作
1)材料
用具は、鋤のみ、丸のみ、ハブキ、小刀、カンナ、角丸刀、砥石などがあります。墨の木型に使用する木の種類は、昔、ビワの木が使われていましたが、現在は、中部山岳地帯に自生する梨の木でこれも墨の原料と同じように少なくなってきています、一時梨の木が手に入らなくなった時、桜の木が使われましたが、最近はめったに使われません。梨の木は、木目が緻密で美しく、木質は硬く木型細工には最高のものであります。山から切り出された木は、製材所で一寸五分の厚みの板に製材され乾燥させます。昔は、丸太をみかん割りして板を取り木型の木地を作ったものですが、現在は材料不足もあり板に製材されています。

2)型組み
板に製材され乾燥された板は、その木目の種類によって選り分けられ、蓋の部分、胴の部分、チキリの部分に取り分けられます。各部分ごとにカンナで表面を仕上げ、各部分ごとに組合せを決めます。まず胴の部分の組合せを決め、厚みをそろえます。次に刳貫きの所をノミで削り仕上げます。そして胴の二つの部分のつぎ目に竹串をはめ一組にします。胴が出来上ると、チキリの部分を作り胴に嵌め、胴が二つに分かれないようにします。

次に蓋の製作にとりかかります。蓋に使用する板は、柾目が良いとされており、二枚の蓋のうち良い方を表蓋とし残りの方を裏蓋として、胴の刳貫部分にかぶさるように蓋を凸に加工します。そして一組の型組みが出来ると、胴の側面に合番の切り込みを入れて型師へ送られます。この型組みをする人は木地屋と呼ばれ現在専門職の方はおりません。ただ、わが社に一人残るのみであります。

 木型の彫刻
1)型彫
出来上った木型の木地は、"型師"と呼ばれる所に渡り色々な文字や絵柄が彫られるわけであります。昔は、版下書屋、下絵屋と呼ばれる方達がおり、木型の文字や下絵を呼門的に書いておりましたが、現在、これらの職人達もいなくなり、型師が代筆するか、注文主が文字や下絵の写真を持って来て型彫りの依頼をするようになりました。この型師も現在奈良には二人を数えるだけとなっています。

2)彫り方の順序
①木型の蓋を十分間程、水に浸したのち、引き上げ、水を切ってから、二十四時間陰干しをして乾かす。
②陰干しの終わった蓋は、ヵンナで彫刻する面をなおす。
③蓋型に中心線を入れ下絵を貼る。
④小刀で輪郭を切りまわし、鋤のみで下絵や文字以外の所を彫りさらえる。それから細部にわたり彫り、絵柄により彫り分ける。
⑤彫刻仕終わった蓋型は、次の型を彫るために拓本が取られ、その後水洗いされて最初と同じように一昼夜陰十しされる。
⑥乾いた蓋型は、細部にわたり彫刻の見直しを行ったのち、型組されて依頼主へ届けられる。

 木型の彫刻は、版画と同じように逆文字となるが、版画と違うところは、型取りが目的なために、内容物の墨が型よりはずれるように彫らなければならないし、彫った文字や絵柄の底面は、墨になったときの表面になるため、きれいに仕上げなければならない。また平面的に彫って立体感をもたせなければならないので色々な彫り方が工夫されています。彩色彫・鋤彫・薬研彫・肉彫・面彫・研ぎ彫等があり、下絵の種類や文字により彫り分けられております。また彫刻に使われる道具類は、ほとんど市販されておらず、型師の手作りによるものが大半であります。

資料提供:株式会社墨運堂
資料提供:書道用品通販 書道用具・筆墨硯紙の書道洛
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